香りの効果をビジネスに活用するには?お店の集客やブランディングに香りを

コラム, 香るブレスレットの香りコラム

道を歩いていると、お店の中からふわっと良い香りがして思わず立ち止まってしまった…そんな経験はありませんか?
実はそれは、香りマーケティングの効果かもしれません。
近年、香りによる空間演出がとても増えており、ビジネス効果が次々に実証されています。
良い香りは、人に癒しとポジティブな積極性をもたらすもの。
香りの活用はビジネスにおいて、とても重要になってきているのです。
今回は、香りの効果をビジネスに活用する方法とそのメリットについてご紹介します。
サロン・飲食店・アパレルショップ…全ての業種の方に活用してもらえる内容となっているので、ぜひご参考にしてみてくださいね。

香りの効果とビジネスの関係性

香りがビジネスに関係あるなんて、あまり想像できない…そんな方も多いと思います。
ただ、香りがビジネスに影響することは脳科学で実証されているのも事実。
まずは、香りの効果とビジネスの関係性についてご紹介します。

香りによる空間演出が増えている

香りの嗜みと聞いてまず浮かぶのは、「香水の活用」ではないでしょうか。
香水は個人の嗜みですが、付けているだけで気分が良くなったり気持ちが落ち着いたりと、メリットがたくさんありますよね。
この香りの効果とメリットは、ビジネスにおいても応用できます。
香りで空間演出を行うことで、お客さんの購買意欲を刺激したり好印象を持ってもらったりすることができるのです。
実際に、香りによる空間演出を行なっている企業は増えており、次々に良い結果と効果を出しています。
日本ではまだあまり浸透していませんが、香りによる空間演出はこれから注目すべきマーケティング方法の一つです。

香りの効果がビジネスに影響することは脳科学で実証されている

実は、香りの効果は私たちが思っている以上に深いものでした。
脳科学では、人の欲求や好き嫌い・意欲などは大脳辺緑系で作られていると実証されています。
この大脳辺緑系を直接刺激できる唯一の器官が、嗅覚。
つまり、香りは感情を司る器官である大脳辺緑系をダイレクトに刺激できるというわけです。
また、香りをキャッチする嗅覚は、最も原始的で本能的な感覚だと言われています。
香りは理性に振り回されることなく、感情や記憶に直接働きかけるのが特徴。
この脳の特性を利用して香りの活用をすれば、お客さんの欲求や意欲をこっそり刺激することができるのです。

香りの効果をビジネスに活用するメリット5つ

ビジネスシーンにおける香りの効果は、どれも素晴らしいものです。
お客さんに心地良い気分になってもらう効果だけでなく、実際に売り上げが伸びたというデータも。
香りがそんなに大きな結果をもたらすなんて、驚きですよね。
ここでは、香りの効果をビジネスに活用するメリット5つをご紹介します。

集客を増やせる

香りの特性は、数十メートル先まで拡がること。
店頭からも良い香りが漂うようにすれば、大きな声を出さなくても自然に集客が行えます。
良い香り・印象的な香りは、お客さんの興味を引くのに最適なのです。
ちなみに、パン屋さんやカレー屋さんなど特徴的な香りがする飲食店、ありますよね。
美味しそうなパンの香りがしたので思わず釣られて入って、購入してしまった…。
そんな経験をしたことのある人は少なくないはず。
お店は意図的でないかもしれませんが、これも香りによる集客効果であるといえます。

滞在時間が伸びる

良い香りのする店内では、お客さんの滞在時間が平均よりも約15%も伸びたというデータがあります。
その理由は、

  • この心地よい空間にまだ居たい
  • 緊張がほぐれているので買い物がしやすい

という心境にお客さんがなっているから。
無意識の内に、香りによるリラックス効果をお客さんは実感しているのです。
特に、

  • 高級志向のアパレルショップ
  • 店員さんと会話をしなくてはいけないサロン

などでは、お客さんが緊張してしまっていることが多いので、この香りによるリラックス効果には大きな意味があります。

購買意欲を刺激する

ビジネスで最も重要なのは、売り上げを増やすこと。
当たり前のことですが、一番大きな課題でもありますよね。
売り上げを増やすのに必要なのは、お客さんの購買意欲を刺激すること。
実は、良い香りにはこのお客さんの購買意欲を刺激する効果もあるのです。
そのロジックは、まず香りがお客さんの滞在時間を増やす効果があるというところにあります。
滞在時間の増加はそのまま購買意欲の増加に繋がるので、平均滞在時間が長ければ売り上げも比例して増えるもの。
香りでお客さんの緊張をほぐすことで滞在時間が長くなり、落ち着いて商品の購入を検討できるようになるのです。

他のお店やブランドと差別化できる

香りを上手く活用して空間演出を行うと、お店やブランドの印象付けもできます。
お店の内装やロゴと同じように、香りによる個性を演出できるのです。
ポイントは、唯一無二な珍しい香りを使用すること。
個性的な香り=あのお店(ブランド)と、想起してもらえるようになるからです。

お客さんと従業員の満足度を向上させられる

良い香りで気分が向上するのは、お客さんだけではありません。
お店で長い時間を過ごす従業員も、良い香りで仕事のストレスを軽減できるというメリットがあります。
特に、従業員は店内で8〜10時間と長い時間を過ごすもの。
後半はどうしても仕事の疲労が溜まりやすいので、リラックスできる要素があるかどうかはとても重要です。
従業員の心が満たされていれば、お店の雰囲気や売り上げは必ず良くなります。
お客さんだけでなく従業員のことも考えて、香り選びをしてみてはいかがでしょうか。

香りの効果をビジネスに活用する方法

香りの効果をビジネスに活用する方法は、たくさんあります。
お店の形態や雰囲気によって最適な方法は違うので、それぞれの個性に合ったやり方を選ぶのがおすすめ。
それでは、香りの効果をビジネスに活用する具体的な方法をご紹介します。

アロマやお香を焚く

まずは、アロマやお香で店内全体の空間演出を行う方法です。
アロマやお香は、広範囲にほのかな香りを漂わせてくれるのがメリット。
店内だけではもったいないので、店頭からも香るように設置するのがポイントです。
どんな香りにするかを決めるときは、

  • 心地よくリラックスできる香り
  • 店舗やサービス内容に合わせた香り
  • 職場環境のストレスを改善できる香り

このどれかを、強く意識するのがおすすめです。
心地よくリラックスできるような良い香りを導入するのはもちろんですが、大切なのはそのお店やサービス内容に合っているかどうか。

  • 高級志向のお店→重厚でリッチな香り
  • 気軽に入りやすいお店にしたい→爽やかなフルーツの香り

など、お店やブランドのイメージに合わせて香りを選ぶことが重要です。
とある銀行では、待合スペースにライムやオレンジブロッサムの香りを導入した結果、イライラするお客さんが減ったという例もあります。
ただ良い香りをと考えるのではなく、その香りでどんな効果をもたらしたいのかを考えてみてくださいね。

独自の香りを開発する

ブランディングを徹底したいお店におすすめなのが、独自の香りを開発するという方法。
※独自の香りを開発するという新たなマーケティング手法のことは、「ブランドセント」と言います。
香りを開発するというと大変そうですが、既存のものをブレンドするだけでもオリジナルの香りは作り出せます。
独自の香りを開発するメリットは、

  • 競合他社と差別化できる(強く印象付けられる)
  • お客様とのコミュニケーションのきっかけになる

というところにあります。
「この香り=あのお店」という印象付けができれば、ブランディングとしては大成功。
好印象を持ったお客さんから、香りについて尋ねられることもあるかもしれません。
注意点は、独自の香りを追求して個性的すぎる香りにならないようにすること。
印象が強くなるのは良いことですが、お客さんにとって心地良い香りでないと意味がありません。

梱包紙やショップカードに香り付けをする

ビジネスで香りを活用する方法は、アロマやお香による空間演出だけではありません。
おすすめなのは、商品の梱包紙やショップカードにこっそり香り付けをしておくという方法。
この方法による効果は、

  • さりげない気遣いに好印象を持ってもらえる
  • 家に帰ってからもお店や受けたサービスのことを思い出してもらえる

などがあります。
ちなみに、この方法はお店に限らず個人のビジネスパーソンでも活用できます。
自分の名刺にさっと香水を吹きかけておけば、人に渡すときに好印象を持ってもらえることも。
ただし、紙は香りを吸収しやすいので、付けすぎないように要注意です。

香りの効果を活用している有名なブランド

香りの効果を活用しているブランドは、日本国内にも意外とたくさんあります。
それぞれ業種や活用の仕方は違いますが、参考にできるものがあればしていきたいですよね。
最後に、実際に香りの効果を活用している有名なブランドをご紹介します。

AZUL BY MOUSSY(アズール バイ マウジー)

AZUL BY MOUSSYは、若い女性に大人気のアパレルブランド。
香りマーケティングが注目される前から、売り場に香りの空間演出を取り入れたブランドとして有名です。
商業施設内では、数十メートル離れた場所からも香りが漂っているのが特徴。
すぐにお店があることが分かるので、看板以上の集客効果がありそうですよね。
現在では、店内と同じ香りの香水やルームフレグランスも店頭で販売されています。
店内の香りが「AZUL BY MOUSSYの香り」として認知され支持されているようです。

Thomas Pink(トーマス ピンク)

Thomas Pinkは、英国の有名なシャツ専門店。
残念ながら日本に直営店はありませんが、世界的に人気なブランドです。
Thomas Pinkによる香りマーケティングは、店内に「洗濯したてのコットンの香り」を充満させていること。
洗濯したてのコットンの香りは清潔感のあるシャツをイメージしやすく、お客さんの購買意欲を刺激します。
お店が扱っている商品の特性を上手く活かした、成功事例です。

ANA(エーエヌエー)

日本の大手航空会社ANAも、実は香りによる効果を活用している企業。
ANAは全国14箇所の空港内ラウンジで、心地の良いリラックスできる香りを調合しています。
フライト前後の緊張感や疲れを癒すには、効果抜群ですよね。
さらに、機内で配るおしぼりにも同じ香りを配合し、フライト中もリラックスできる配慮が施されています。
この独自の香りのファンも多く、今ではオリジナルアロマの販売も行っているようです。

香りの効果をビジネスに利用するには?お店の集客やブランディングに【まとめ】

ビジネスにおける香りの効果の可能性は、無限大です。
日本はまだまだ「香り後進国」なので、伸び代があり今から導入しても十分に差別化が図れます。
空間演出を取り入れる時の注意点は、香りを強くしすぎないようにすること。
お客さんの中には、強い香りが苦手な妊婦の方やアレルギーの方もいらっしゃいます。
その方たちへの配慮を忘れずに、香りの活用や空間演出をぜひご検討してみてくださいね。

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