香りの歴史から考える人類との関わり

香り

人は香りを有史以前から使ってきたと言われています。
化石や土器のように形をもたない「香り」です。
正確なところは分かっていませんが、紀元前3000年ころのシュメール文明には香りに関する記述が、楔形文字で残っています。
またエジプト、ギリシャ、インド、中国の古代文明にも「香り」に関する記述がたくさん残っています。
民族や人種に関係なく、人々の生活に香料が深く関わってきた歴史を伝えるものが多くあるのです。
良い香りの植物を使っていたようですが、はるか太古の昔から香りを使っていたとは、驚きですね。
文字に残しているということからも、当時の人々にとって大切なものだったのではないかと推測できます。

日本での香りの歴史

日本では『古事記』『日本書紀』にタチバナに関する記述があります。
タチバナは日本固有の植物で、良い香りがすることから、重要な香りとして使われたのではないだろうかと考えられています。
島国である日本においても、他からのモノや文化が入ってくる以前に「香り」を使っていたのですね。
誰から教わるでもなく、共有していた「香り」はやはり本能の感覚なのだと強く感じざるを得ないでしょう。
そして仏教伝来と共に、日本に異国の香料や香料に関連する道具などが入ってきます。

香りの存在

はるか昔に実用的に使われた香料は多くなく、儀式や宗教などと結びつきをもっていたようです。
今も、神社やお寺ではお香の香りがしますし、教会ではユリのような香りを感じます。
その香りをかぐと、神聖な特別な場所であると、肝に銘じられたような感覚になりませんか。
言葉や教義以上に、私たちの精神に訴えかけるのが香りなのでしょう。

身近な存在になった香り

5世紀ごろのギリシャで一般市民にも使われるようになった後から、香料は発展の一途をたどります。
19世紀ごろの有機化学の発展で、香料の香粧品としての幅が広がり、人々の嗜好品として浸透しました。
今ではファッションのひとつとしても、人々の生活に寄り添っています。
世界中の様々なブランドが新しい香水を発表し、個人がオリジナルの香水をつくることもできるようになりました。
香料を自由に操れる技術が発達した現代、私たちは様々な好みの香りを楽しむことができます。

参考文献:平山令明著『「香り」の科学』

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