香りを言葉で伝える

香り

匂いを的確な言葉で表現するのは至難の業です。
グレープフルーツの匂い、ユリの匂い、といったように固有のものを指すのは比較的簡単です。
古い家屋に入った時に感じる匂い、病院や百貨店に入った時の匂い、リゾートの匂いなど、表現に困るような複雑な匂いも多くあります。
今回は、良い匂いであるフレグランスの表現に注目してみたいと思います。

パフューマ―が調香した、フレグランスの製品説明は非常に興味深いものです。
世界的に有名なDiorを例に見てみます。
Miss Diorという製品のキャッチフレーズです。
日本語のサイトから引用しました。

愛のように香るフレグランスを私につくってください

モダンで好奇心旺盛な新たなるフレグランスを体現します。

愛にもともと香りはありません。
そもそも愛自体が、香りと同じように形を持ちませんし、化学的成分で説明ができるものでもありません。
ですが、優しい・甘い・温かい等、良い香りだろうなというイメージが湧くでしょう。
また、ふんわりとした印象の他に強さも思い浮かぶような表現がなされています。

製品の詳細を見ると、ローズやスズランなどの香りを使っていることが分かります。
しかし、香りの材料や成分を聞くよりも、感覚的に伝わる文章の方がイメージが湧き、興味も持ちやすいでしょう。

香りについて、「気品あふれる」「爽やかな」「包み込むような」「フレッシュ」「透明感のある」などの言い方をよく耳にします。
その香りを嗅いだ時に穏やかな気持ちになる・気分が高揚する等の感情や、思い起こさせる情景を伝える表現があると分かりやすいですね。
加えて、ブランドがフレグランスを通して表現したい・伝えたいことをキャッチコピーに込めていると読み取れます。

もちろん、同じ表現・同じ香りでも受け取る感覚やイメージは人それぞれです。
実際に香った時の印象がズレることもあるでしょう。
それが香りの興味深く、面白いところでもあります。

世の中にはたくさんのフレグランスがあります。
香りは雑誌やTV、webを通して直接伝えることができないので、コピーやイメージによって実際に香ってみたいという気持ちを誘います
また、表現の後ろ盾によって、まとった人が自身の気持ちを強くする効果もあるでしょう。
香りだけではなく、フレグランスが持つストーリーやイメージを知ることで、より深く香りの世界を楽しむことが出来ます。

あなただけのVanacciを手に入れよう

公式オンラインストアにて好評発売中!

購入はこちら
  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


関連記事一覧